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『春告鳥』巻の十二では、芸者のお花が千松に声を掛けたことをきっかけに、物語が大きく動き始めます。一方、お熊と梅吉の間には、不穏な雰囲気が漂い始めます。しかし、その原因には、梅吉が助けようとしていた梶原家の家臣・雷場忠太夫の次男、忠之丞(ちゅうのじょう)をめぐる誤解がありました。やがて、過去から続く因縁も次第に明らかになり、登場人物たちは愛情と義理の間で決断を迫られていきます。とりわけ忠之丞をはじめとする人物たちの動向が、物語に新たな緊張をもたらし、思いがけない出来事が人々の心を大きく揺さぶります。これまでの物語を追ってきた読者なら、登場人物たちの恋と人生がどこへ行き着くのか、最後まで見届けたくなる一巻です。
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