春告鳥 巻の10(滑稽本手控え)

あらすじ

『春告鳥』巻の十では、鳥雅が田舎に幽閉されて以来、病に伏していた花魁の薄雲をめぐる物語が描かれます。鳥雅を思うあまり心身ともに弱っていた薄雲でしたが、お客の吉兵衛の忠告や、新造のお袖の心遣いに支えられ、少しずつ元気を取り戻していきます。一方、恋する者たちの間では、相手を思いやるがゆえに本心を隠したり、嫉妬や義理に心を揺らしたりする姿も見られます。鳥雅への思いを胸に秘める薄雲の姿を軸に、男女の恋とすれ違い、義理と人情が複雑に絡み合い、華やかな遊里の世界の裏にある切なさが浮かび上がります。人物たちが抱えるそれぞれの思いは、果たしてどこへ向かうのでしょうか。


なし