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『あんぽん丹 上』の第七回・第八回では、道楽寺の和尚が巫女(いたこ)を使って丹吉を呼び出そうとします。しかし、思いがけず丹吉の父親が現れるなどのひと騒動がありながらも、なんとか丹吉本人を呼び出すことに成功し、居合わせた弟の丹十(たんじゅう)と再会します。その後やって来た太六兵衛(たろくべえ)と弁五平(べんごへい)は、和尚にやり込められてしまいます。さらに、丹吉から指示を受けた丹十も太六兵衛と金の交渉に向かいますが、こちらも相手の方が一枚上手でした。登場人物たちは、それぞれの思惑を胸に騒動を収めようとしますが、勘違いや欲、見栄が絡み合い、かえって事態は複雑になっていきます。真剣な場面であっても、どこか間の抜けたやり取りや洒落が飛び出すのが、十返舎一九ならではの面白さです。
なし