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『あんぽん丹 上』は、十返舎一九らしい機知に富んだ滑稽さと、当時の世相を茶化すような笑いが魅力の作品です。第三回・第四回では、あの世でも商売気質を発揮していた丹吉のもとへ、生前の召し使いがやって来ます。召し使いから現世の浜なぎの様子を聞いた丹吉は、幽霊となって現世へ姿を現すことにします。幽霊となった丹吉に驚いたのが、浜なぎの今の亭主である太六兵衛。太六兵衛は友人の弁五平と共に、丹吉の葬式をした寺へ話をつけに行くことになります。洒落の利いた会話や、常識を逆手に取った一九独特の笑いもたっぷりで、江戸の人々がどのようなところに「おかしみ」を感じていたのかが伝わってくる巻です。
なし